- ラクスル株式会社様
- 業種:印刷通販、集客支援プラットフォーム、物流サービス事業
革新的なクラウド型ネット印刷で、印刷業界に革新をもたらしたラクスル株式会社様。最近では印刷のみならず、チラシの制作から配布までをサポートする集客支援サービスの展開や、物流サービス事業に力をいれている。ECビジネスを展開するラクスル様にとって、掛け売りニーズへの対応と、決済業務の負荷を増やさないことが、事業成長のポイントのひとつだった。そんな課題を解決したのが、NP掛け払いである。その導入背景と効果について、経営管理部部長 西田真之介様、経営管理部経理担当 平佐賢宗様に話を聞いた。
Subject
課題
- 顧客利便性の高い決済を作りたい
- 請求書払いのニーズに応えたい
Purpose
導入目的
- 「締め日・支払い日の自由設定機能」の様な、柔軟性が必要だった
- 今まで通りのフローで掛売りを提供したかった
Result
効果
- バックオフィスの人数を増やすことなく、取引の拡大に対応できている
導入前の問題
「事業拡大に伴い、決済に対する細かい要望が増加していきました。」
誰でも安く利用できるサービスを提供しているラクスル様は、ビジネスモデル上大量の少額債権を抱えてしまう。さらに、商品をお客様に運ぶビジネスだからこその課題も抱えていた。
「最初に掛け払いのアウトソースを決めた時は、もちろん自社の業務負荷削減という観点もあったのですが、お客様にとってメリットが強いという観点が一番強かったです。掛け払い導入前は、お客様にご入金いただかないと商品を送れないため、お客様が希望する日時に商品をお渡しすることができないということが大きな課題として存在していました。」(西田様)
また、事業の拡大に伴い、より大きな規模の企業と取引をしていくと、新たな課題にも直面していったという。そのフェーズで感じた大きなニーズに関して、西田様はこう続けた。
「事業が拡大していき、より大きな規模の企業様と取引をしていくと、決済に対する細かいニーズも増えていきました。具体的なニーズでいうと大きく2つありました。1つは締め日・支払日の柔軟性の部分です。『どうしても社内の規則で、この締め日・支払日でないと支払いができない』というケースが多くなっていきました。もう1つは、請求書を受け取るタイミングの部分です。社内の手続きを行うにあたって、なるべく早く請求書が手元にほしいという要望が増えてきました。この2つがお客様からのニーズでもあり、私達が提供できていない課題でもありました。要望があった場合は調整をかけ、受けることもありましたが、基本的にはお断りをしていました。お客様が広がったからこそ、お客様のご要望がサービスのクオリティの部分だけではなく、より細やかな契約の部分や、決済の部分に及ぶようになってきたんです。」
導入目的
「決済のアウトソースにおける、『柔軟性』という観点」
直面した課題から、掛け払い決済を提供することを決めたラクスル様。導入にあたっては他サービスも含めて検討したが、最終的にはNP掛け払いを選んだ。
「まず、自社で掛け払いを提供することを考えました。その際、掛け払い決済を提供するためにあと5人は雇わなければいけないという試算が出たこと、かつ、債権回収のクオリティもおそらく今より落ちてしまうという観点から、自社で掛け払いの提供を行う選択肢はないと考えました。その中で、決済の代行サービスを提供している何社かに提案をしていただきました。その中で、サービス面においてより柔軟な対応をとってくれること、料金面においても納得のいく水準だったことの2点から、『NP掛け払い』の導入を決めました。」(西田様)
企業間取引の実態や商習慣に合わせて、柔軟に対応していくことは1つの大きな論点となる。サービス面の柔軟性について、西田様はNP掛け払いの「締め日・支払い日の自由設定機能」を例にあげた。
「締め日・支払い日の自由設定に関しては、まさに社内でどういうフローでこの要望に対応していくか、を議論していたタイミングでした。自分たちで掛け払いを提供し、そういった要望に対応していくことも考えていましたが、『NP掛け払い』でそれができるようになり、こちら側としては今まで通りのフローで掛け売りが提供できるので、非常に助かっています。」
導入後の効果
「社内のリソースはそのままに、拡大する取引に対応できています。」
急速に拡大していく取引に対して、今でもラクスル様はほとんど1人で決済業務を回しているという。なぜそのようなことが可能なのか。経理担当の平佐様は語る。
「今はほとんど1人で決済業務を回しています。振込の場合、お客様にも頭に注文番号をつけて入金をしてくださいとお願いしなければなりませんし、その照合にもかなりの人や時間が割かれていましたが、「NP掛け払い」導入後は、取引数が拡大していく中でもほとんどバックオフィスの人数を増やすことなく対応できています。特に運送の場合、お客様とドライバーのマッチング後すぐ配送がスタートするのですが、NP掛け払いは即時で与信を行ってくれるので、とても助かっています。今では売上も導入当初の数倍になっており、取引件数もおそらく同様の幅で増えているとすると、NP掛け払いを導入してなかったときの業務量は恐ろしくて想像もつかないですね。笑 印刷にしても運送にしても、非稼働時間を活用し、多くのお客様にご利用いただくというビジネスモデル上、小口の取引が増えるのは避けられないことなので。」
事業展開
「世界を見据えて、ITを用いたビジネスを展開していきたい。」
「仕組みを変えるといった所にフォーカスをしていきたいという思いがあります。最新技術というよりは、広く数多にある、いわゆる誰もが使えるインターネットテクノロジー(IT)の恩恵を、まだ受けられていないところに届けることで、大きな業界を変えていきたいと思っています。現在では印刷・物流業界でのビジネスを続けていますが、やっと印刷EC事業が少しずつ大きくなってきたところであり、またハコベルもできて2年の事業です。この事業を業界No.1・日本No.1にしていくにはまだ少し時間はかかると思いますが、事業としてしっかりと大きく育てつつ、国内事業だけでなくその先には世界も見据えて今後もビジネスを展開していきたいです。」(西田様)
ITの力によって、印刷業界、そして物流業界を仕組みから変えていくラクスル様。そのさらなる挑戦を、NP掛け払いは支えていく。
導入企業
ラクスル株式会社様
事業内容 | 印刷通販、集客支援プラットフォーム、物流サービス事業 |
---|---|
顧客 | 一般法人、飲食店・店舗、個人事業主 |
従業員数 | 180名(アルバイト含む) |
URL | https://corp.raksul.com/ |