- 株式会社favy様
- favyサブスク
- 業種:飲食市場に特化したマーケティング支援
株式会社favy様は、飲食業界に特化した食マーケティングの総合企業として創業し、現在は店舗DXを支援するマーケティング企業として、店舗や商業施設での定額課金システム「favyサブスク」などを提供しています。店舗のデジタルスキルを問わずに利用できるサブスクプラットフォーム「favyサブスク」は、2021年9月現在で約2,500店舗に利用されており、67,000名に利用されてきました。この度NP掛け払いの導入された背景と効果について、経理責任者の織田様 に話を伺いました。
Subject
課題
- 事業の成長にともない、請求・売掛金回収業務が増えていた
- 与信や債権保証の基準が安定していなかったため、イレギュラー対応が発生していた
Purpose
導入目的
- 与信や債権保証の基準が明確なため、安定したサービス提供を実現できた
- 請求にまつわる業務を、問い合わせ対応も含めて一括でまかせることができた
- コスト面にも納得ができた
Result
導入効果
- 問い合わせや口座振替登録にかかる工数が削減された
- コンビニ払いを提供できることで、飲食店のお客様の利便性が向上した
- サブスク型のサービスにおいて、継続率を高めることができた
導入前の問題
事業成長に耐えられる、安定した与信や債権管理体制が必要でした。
ーなぜ請求代行の導入を検討されたのですか?
弊社のサービスは数多くの飲食店にご利用いただいています。それに伴い費用の請求も多く発生するのですが、振り込まれる金額が少なかったり反対に多かったりといった入金金額の誤りも看過できない件数がありました。入金金額の誤りが発生すると、そのたびに返金作業や督促の対応を進めることとなります。加えてビジネスモデル上、請求金額が少さいこともあり、少額かつ大量の債権を回収するために1件1件対応していくことは、大きな負荷になっていました。
サービスの拡大に伴い、そういった請求業務や債権回収業務が増加していったことから、アウトソースできるサービスの導入検討を始め、ある請求代行サービスの導入に至りました。
しかし導入したサービスにおいても、請求業務の負荷は削減しきれませんでした。「favyサブスク」では毎月請求が発生するため、口座振替でお支払いいただくお客様が数多くいらっしゃいます。振替先の口座確認の作業を自分たちで行なっていたため、その点も大きな負荷になっていたんです。具体的には口座振替用紙の送付や回収、提出された口座情報が誤っていた時のイレギュラー対応など、細かいところで手を取られていました。与信審査の基準や債権保証の基準が不明瞭だったこともあり、お客様へのご案内やサービスのご提供を判断することが難しいと感じていました。
導入目的
与信審査の基準や保証期間が明確だったため、サービスを安定的に運用しやすくなる点ことがポイントでした。
ー別の決済サービスを利用していた中で、なぜ「NP掛け払い」に切り替えを決定されたのですか?
「NP掛け払い」に切り替えた理由は、アウトソースできる範囲が広かったことに加え、コスト面でも納得ができたことが決め手でした。
「NP掛け払い」は、入金金額が誤っていた際の対応や、口座振替の登録作業も、お客様に直接フォローを入れて対応いただけます。柔軟性が高く、アウトソースすることで負荷を削減できると感じました。
与信や債権保証の基準が明確なため、お客様へのご案内やサービスのご提供に関するオペレーションを構築しやすい点もポイントでした。それまで利用していたサービスでは、既存顧客が理由もわからず与信審査に落ちてしまい、サービスを提供できないこともありました。NP掛け払いは与信審査の結果がわかりやすく円滑にサービスを提供できる実感が持てたんです。
元々課題になっていた点に加えて、請求書をコンビニでお支払いいただける点でも、飲食店の利便性向上につながるだろうと感じています。
こういった効果が期待でき、かつコストダウンできることがわかったので、切り替えに至りました。
導入後の効果
決済業務は増え続けているにも関わらず、売掛金回収や請求業務に携わる人は基本的に2名に抑えられています。
ー「NP掛け払い」の導入効果を教えてください。
サービスが拡大しても、決済に関わるメンバーは変わらず2名で運用できていますし、決済の利便性も維持しながらサービスを提供できています。
請求額と入金額に差異があった場合や口座振替の登録作業の対応に加え、お客様からの請求書の再発行依頼や入金状況確認など、お客様の細かな要望にも直接対応いただいているので、社内では問い合わせに対応する頻度が減りました。お客様が請求書の再発行を希望する際には、コンビニでの支払い用紙を希望されることも多く、銀行の営業時間に営業をする飲食店にとって24時間お支払いいただけるコンビニ払いは使いやすいと感じていただいているのではないかと思います。
加えて与信や債権保証の結果、期間が明確になったことで、安定的なサービス運用ができるようになったと実感しています。
例えばお客様がうっかり支払い忘れてしまった場合に、サブスク型のサービスだとその都度サービスを停止する必要があるのですが、そのフローですと運用側の工数もかかりますし、再開までお客様にも負担が生じてしまいます。「NP掛け払い」では一度支払い期限を超過してしまっても、その後に速やかに支払いがなされれば継続利用ができるので、運用する側にとってもお客様にもっても利便性が高いと感じています。特に少し前にはCOVID-19感染拡大の影響で営業を止めざるを得ず、入金が立ち行かなくなるお客様もいらっしゃいました。そんな中でも与信基準や債権保証基準が厳しくなるといったこともなく、安定した決済を提供いただけたことで、お客様の利便性を保ったままサービスを運営することができたと感じています。
事業展開
創業時から「デジタル導入が遅れており、早急なDX化が必要な業種」として飲食業界に特化したサービス提供を行ってきましたが、2020年頃から、あらゆる業種での店舗DX化が必要と判断し、サービス提供領域を飲食業界以外にも広げております。
今後は飲食業界を中心としながらあらゆる業種の店舗DXを推進するマーケティング支援企業として、サービスを通して顧客体験の価値を向上させるお手伝いをしていきます。
顧客の規模や業種に関わらず、サブスクサービスやそこから収集したお客様の行動データを元にした顧客体験の改善のお手伝いなどを引き続き推進していきたいです。
弊社が推進する店舗DXの支援の場合、個人店からチェーン店、商業施設など様々な規模や業種が顧客となってくる事になります。
そういった事から、今後も引き続き「NP掛け払い」に期待する面は大きいです。